知り合いから、動作しないという、古い低周波発信器をもらった。
とりあえず、電源は入るので、オシロスコープにつないでみたが、波形が得られない。
そこで、レンジ切り替えスイッチをガチャガチャと操作してみると、一部のレンジでは正弦波が出る。
ロータリースイッチの接触不良だろうということで、ケースを開けてみた。
中をみて笑った。真空管を使っている。いつの時代の物やら・・・。
とりあえず、ロータリースイッチに接点復活剤を。
そして、真空管も一度すべて抜き、接点を清掃、ケース内も掃除してから組み直した。
再度テストしてみると、どのレンジでもきれいに正弦波が得られるようになった。
ところが、もう一つ、矩形波のモードもあるのだが、こちらはきれいな波形が得られない。
とりあえず、正弦波だけあれば困らないが、時間のあるときにもう少し追い込んでみることにする。
次に周波数カウンタにつないで、目盛の校正にかかる。が、どうもズレが大きい。
しばらく、レンジの上限と下限とでテストを繰り返していたら、だんだん安定してきた。
そうか、真空管回路だった。やはり1時間は経たないと動作が安定しないことがわかった。
そういえば、昔みた真空管無線機のカタログにも、周波数安定度を1時間までと1時間後に分けて書いてあったような気がする・・・。
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